冷凍食品
冷凍食品とは、長期的に保存することを目的として冷凍された状態の食品の総称です。
冷凍食品は、食品に含まれている水分や油脂などの液体が凝固するような低温で凍結して、微生物の活動を抑えています。
社団法人日本冷凍食品協会によると、製造後にマイナス18℃以下で冷凍し、そのまま保存してある冷凍食品であれば、未開封のまま1年前後保存していても品質に問題は生じないようです。
しかし、家庭で食品を冷凍する際には、冷凍庫内の温度設定の限度がマイナス18℃ということから、食品の組織が壊れやすい緩慢凍結となってしまいます。
そのため、市販されている冷凍食品のように鮮度を保つことのできる急速凍結に近づけるには、以下の作業を実践する必要があります。
まず、冷凍庫内が空に近い状態であることを確認し、次に、予め冷やしておいた食品(厚さは、切ったりして薄くしておく)を、ラップなどで包んだあと熱伝導の良いアルミプレートに並べておきます。
その際、食品と食品とを重ねたりせずに、プレート一面で並べるのがポイントです。
最後に、冷凍庫内の温度を最もよく冷える状態にセットしてください。
注意して欲しいのが、冷凍庫の開閉。
食品の凍結中に、冷凍庫を開けたりする回数が多いほど、冷凍庫内の冷気が逃げ、その分、緩慢凍結になってしまうからです。
また、一旦、凍らした品物は、中身の見分けがつきにくくなることがあるので、自分で何を冷凍していたのか判別できる程度に、品名と凍らした日付を入れておくと、使用する時に、目的の食品をスームズに選ぶことができるかと思います。
食品の鮮度を保つよう配慮されている市販の冷凍食品とは違うため、家で冷凍した食品は、紹介したような冷凍方法でも2〜3週間以内には使い切ることをオススメします。
今では、様々なものが冷凍食品として売られているのはご存知かと思います。
調理済み(温めるだけで食べることが出来る)であっても、長期に渡って、保存することができ、火を使わずに済むことから、子供しかいないときの食事にも重宝されているようです。
使い方によっては、普段の料理よりもコストパフォーマンスが良い場合もあるので、あと一品欲しいときなどに、試してみてはいかがでしょうか?
冷凍食品の始まりは、1900年代ごろのアメリカ合衆国と言われており、日持ちのしない生のイチゴをジャムの加工用として、輸送するために冷凍したことが発端だそうです。
普段、何気なく使っている冷凍食品ですが、風味や鮮度が落ちるため、一度、解凍してしまったものなどは再凍結させることなく、早めに使い切るように推奨されています。
冷凍した生ものを解凍するには
魚介類や肉類を生のまま冷凍し、解凍させるとまた生の状態に戻るものを「生もの」といいます。
生ものは調理前に解凍する必要があります。
生ものを解凍する時に出てくる水分のことをドリップと言います。
ドリップにはうまみ成分がでてしまうほか、ドリップが大量に出てしまうと食感も悪くなってしまいます。
なるべくドリップを出さないようにする、上手な解凍方法を、順番にまとめてみました。
◆低温解凍
低い温度でゆっくり解凍させるのが、味を損なわない一番良い方法です。
包装のまま冷凍室から冷蔵室へ移し、そのまま数時間おいておきます。
5℃前後で解凍させることになりますので、解凍のし過ぎも避けられ、また、衛生的でもあります。
刺身用のマグロは変色するのを防ぐため、包装から取り出して低温解凍してください。
◆自然解凍
涼しい室内で、包装のまま自然に解凍させます。
季節によっては室温が異なりますので、解凍のし過ぎには注意が必要です。
◆流水解凍
急いで解凍したい場合の解凍方法です。
包装のままポリ袋などに入れ、中の空気を抜いて口を輪ゴムなどで堅く閉じます。
そのまま水道水などにつけて解凍します。
食品が水に直接ふれると、栄養や風味が損なわれてしまいますから注意が必要です。
いずれの方法でも、解凍のしすぎは避けましょう。
表面はやわらかくなっても、まだ芯が凍っている程度の半解凍の状態がいちばん良い状態です。
半解凍の状態になったら、間をおかずにできるだけ早く調理します。